Twilioは、毎月のデータを集計し、傾向を分析できるよう、請求書のCSVデータを用意しています。Twilioの利用量の月ごとの変化を知りたい、あるいは、請求データを操作して利用量や支出について詳細なインサイトを得たい、と考えたことはありませんか?このガイドは、CSVデータに記載されているデータを正しく判読・活用することを目的としています。
請求書CSVデータへのアクセス
コンソールの(Billing Overview](請求書概要)ページから請求書CSVデータをダウンロードできます。ドロップダウンメニューから(CSV
)を選択し、(Download](ダウンロード)をクリックします。
注: Twilioの請求書のCSVデータ提供は2019年3月から実施しています。お客様が確認できるCSVデータはそれ以降の分となります。
詳細については、請求書を確認できる時期と掲載場所をご覧ください。
CSVデータを使用して何ができますか?
CSVデータの列は、PDF請求書の情報と一致しています。CSV形式では、必要に応じてこのデータを操作できるという点です。内容の概要を以下のとおりです。
- 各国での総支出額を分析する。
- 毎月送信されるSMSのセグメント数のばらつきを確認する。
- 同一請求書のさまざまなアカウント間での各項目グループの利用量を分析する。
- さまざまなサブアカウント間での利用量を分析する。
- 複数月のCSVを組み合わせ、利用量の動向を確認する。
CSVデータに含まれるデータは?
CSVデータの列は、PDF請求書の情報と一致しています。両者の違いは、CSV形式では、必要に応じてこのデータを操作できるという点です。内容の概要を以下に示します。
- アカウント名(A~B列): 最初の2列は、各行のアカウント名を示します。「Project」(プロジェクト)にはサブアカウントのプロジェクト名が、「Company Name」(会社名)にはコンソールの請求書発行設定で入力された名前が表示されます。
- 項目別請求(C~F列): 次の数列は、概要から詳細までに分類された請求項目です。「Item Category」(項目カテゴリ)ー(サービス、クレジット、プロモーション、税金]から始まり、「Item Group」(項目グループ)ー(製品]、「Item Country」(項目国)ー(利用国または非地理的]に細分化されています。
- 数量と金額(G~I列): 項目の内訳の後に、各項目の「Quantity」(量)、コストの「Amount」(金額)ー(プロジェクトの通貨で入力]、登録されているバケット価格戦略に該当する場合は「Bucket Inclusion」(バケット包含)が表示されます。
- アカウントID(J~L列): これらの列には、「Account SID」(アカウントSID)、「Account Type」(アカウントタイプ)ー(請求書合計、マスターアカウントとすべてのサブアカウントの合計、マスターアカウントのみ、サブアカウント、リンクされたアカウントなど]が表示されています。サブアカウントの「Parent SID」(親SID)も表示されるため、所有するプロジェクトのAccount SID(アカウントSID)を把握できます。
- データと請求書ID(M~O列): 最後の列には請求書データの「Month」(月)と「Year」(年)が表示され、「Invoice Number」(請求書番号)にはコンソールの請求書発行設定で入力されたPO番号が表示されています
注: アカウントの種類については、「プロジェクト(Project)とサブアカウント(Subaccount)」を参照してください。
自分のアカウントに適用されるクレジット、プロモーション、税金はどこで確認できますか?
Twilioは、クレジット、プロモーション、税金を請求書レベルで計算します。1つの請求書に複数のサブアカウントまたはプロジェクトが含まれる場合、クレジット、プロモーション、税金は、すべての利用に対してまとめて計算され、マスターアカウントに追加されます。
サブアカウントが存在しますが、CSVに表示されていません。なぜですか?
請求書にサブアカウントが表示されない場合、いくつかの理由があります。
- 暦月に利用がないサブアカウントは、CSVに表示されません。
- Flexアカウントやリセラー再販アカウントなどの一部の種類のアカウントには、サブアカウントがありません。
- 現時点で、請求書のアカウントのいずれかがFlexアカウントの場合、Twilioのプラットフォームではサブアカウントの詳細を表示できません。
ピボットテーブルを使用し、CSVデータを分析・視覚化する
請求書CSVをスプレッドシートアプリケーション(Microsoft Excel、Google Sheets、LibreOffice Calc、Apple Numbersなど)で開き、ピボットテーブルやチャートを作成し、提示された情報の分析を向上させられます。
- さまざまな国でのサービス利用額と利用量の合計を分析できます。
- 1つの請求書に複数のTwilioプロジェクトが含まれているお客様は、ピボットチャートを使用することにより、さまざまなプロジェクト間での各項目グループの利用量や、さまざまな国での各プロジェクトの利用量を分析できます。
- 数月のCSVを組み合わせて、利用量の傾向を確認することもできます。
ピボットテーブルやチャートの作成については、以下のリソースを参照してください。
- Microsoft Excel(英語)
- Google Sheets(英語)
- LibreOffice Calc(英語)
- Apple Numbers(英語)
将来の機能
現在進めている機能拡張は以下のとおりです。
- 現在、複数のアカウントが含まれる請求書では、そのなかにFlexアカウントが1つでもあると、サブアカウントの詳細を表示できません。Flexアカウントが関わる場合でも、すべてのサブアカウントを表示できるよう、システムのアップデートに取り組んでいます。
- 現在、CSVデータの使用量と金額は、PDF請求書と同じく、小数点以下2桁までの表示です。今後、CSVに小数点以下5桁までを表示する列を追加します。
- CSVデータに単価を追加することを検討中です。