メッセージフィルタリングは、不要なメッセージや禁止されたメッセージをブロックします。フィルタリングは、Twilioのポリシーを施行するため、あるいは規制やキャリアのメッセージポリシーを遵守するために実施されます。
この記事では、メッセージがフィルタリングされるリスクを減らすための手順とガイドラインを説明します。メッセージフィルタリングについての一般的な説明は、メッセージフィルターはどう動くのかをご覧ください。
メッセージフィルタリングを避けるには、Twilioのサービス利用ポリシー(英語)とメッセージポリシー(英語)に準拠し、スパムや不正なトラフィックの送信を行わないことが最善の方法です。米国で禁止されているメッセージ送信に該当する場合も、米国内でフィルタリングが適用されます。
米国以外の国に送信する場合は、TwilioのSMSガイドライン(英語)で送信先の国をご確認ください。Twilioは、国ごとのルールとベストプラクティスについて、これらのページを常に更新しています。
以下に、メッセージがフィルタリングされる可能性を大きく減らすためのガイドラインをいくつか取り上げます。
コンテンツリスト:
同意とオプトイン
- メッセージの受信に同意(オプトイン)を示しているユーザーのみにメッセージを送信してください。
- メッセージの送信者とオプトアウトの方法が明示されていることを確認してください。1か月に同じ受信者に何度も送信する場合は、オプトインの説明をすべてのメッセージに記載する必要はありませんが、少なくとも月に1度は伝えるようにしてください。
- メッセージに記載するオプトアウトの説明には、一般的に理解されるオプトアウトのキーワードを含める必要があります。米国とカナダでは、「Reply STOP to unsubscribe」(訳 : 配信を停止するにはSTOPと返信してください)のように、一般的に「STOP」を配信停止の意思表明をするフレーズとして使用します。それ以外の代替フレーズである「text 2 to opt out」(訳 : オプトアウトするには2を送信してください)はご利用できません。フィルタリングが適用されてメッセージが届かなくなります。
- ユーザーに長期間に渡りメッセージを送信する場合は、少なくとも18か月ごとに受信者に確認を行い、メッセージの受信を希望するかをチェックしてください。メッセージを送信する携帯番号の所有者が変更されている場合や、受信者がメッセージの受信に同意したことを覚えてない場合があります。
用途と送信者の選択
- メッセージの送信相手国に対応したTwilioのSMSガイドライン(英語)を確認してください。Twilioは、国ごとのベストプラクティスをすぐに確認できるよう、これらのページを常に更新しています。
- 米国やカナダ宛のメッセージ送信は、事前に必ず米国・カナダで禁止されているSMS/MMSのカテゴリ(英語)に該当しないことを確認してください。
- 一般的に、使用するTwilio電話番号は業務で必要な数だけにとどめるようにしてください。Twilioのメッセージポリシー(英語)は、メッセージフィルタリングシステムを回避する目的で複数の電話番号に「探り目的」のメッセージを送ることを禁止しています。複数のTwilio番号を使用する正当な理由としては、複数の事業所がある場合や、異なる地域の利用者向けにTwilio番号を提供するなどがあります。
- 送信トラフィックがA2P(Application-to-Person、英語)の場合は、宛先国のキャリアによりトラフィックがショートコード(ショートコードとは?(英語))によるものか、もしくは登録済み英数字送信者ID(可能な場合)を使用することが求められることがあります。どちらの方法も、キャリアがメッセージングの目的を事前に確認することにより、配信率の向上につながります。また、一部の国(フランスなど)では、国内番号をA2Pトラフィックに使用することが禁止されているところもあります。この場合、英数字送信者ID(使用できる場合)か、異なる国の番号を使うことにより、送信のみのA2Pメッセージングが可能になります。不明な点は、相手国のSMSガイドライン(英語)ページでご確認ください。
- 放棄されたショッピングカートに関するメッセージを米国内のユーザーに送る場合は、準拠すべき要件が存在します。「特定用途の要件」について詳しくは米国のSMSガイドラインページ(英語)でご確認ください。
メッセージ内容
- 短縮URL: 共有公開されたURL短縮ツール(TinyUrl、フリーのBitly linksなど)を使用して短縮したリンクを送信しないでください。米国のキャリアポリシーでは、共有公開されたURL短縮ツールの使用は禁止され、所有権とブランドに問題のないURL短縮ツールの使用が求められています。他の国では共有公開されたURL短縮ツールは完全に禁止されていない場合がありますが、使用は推奨されません。短縮URLをメッセージに含める場合は、専用のショートドメインの使用をお勧めします。詳しくは、短縮されたURLリンクをSMSで送る方法をご覧ください。
- 可能であれば、URL/リンクを送信するときは、ご自身が管理するドメインのものを使用してください。上記の短縮URLのガイドラインと同じく、リンクを送信するときの最善策は、自社の業務専用URLを使用することです。例えば、管理するドメインが".net" という場合、自社のみがこのドメインを使用しており、他者がそのドメイン名を使用して問題のあるコンテンツにリンクするURLを送ることはないと明白にできます。他のサービスや個人にも使えるURLを使用することは可能であり、必ずしもフィルタリングが適用されるとは限りません。しかし、フィルタリングのリスクは高まります。同じURLのドメインから別のユーザーがスパムや問題のあるメッセージを送り、フィルタリングシステムによりドメインにフラグが付くことがあります。
アカウント乗っ取りの防止
TwilioアカウントSIDと認証トークンが悪意のある者の手に渡ると(GitHubなどのサイトの公開コードとしてアップロードされるなど)、アカウントが不正なメッセージトラフィックの送信に利用されるおそれがあります。アカウントの乗っ取りを防ぐために、Twilioアカウントの認証情報を安全に保管することを強くお勧めします。
- 認証情報を安全に保管するための技術ガイドとして、Twilio認証情報の安全な保管方法(Twilio Docs-英語)を参照してください。
- アカウントが乗っ取られたと思われる場合は、アカウント乗っ取りが発生した場合の対策ステップをご覧ください。
メッセージが誤ってフィルタリングされていると思われる場合の対応方法
Twilioは、適用されるすべての規則に従う合法的なメッセージがフィルタリングされないよう取り組んでいます。しかし、自動システムは完璧ではありません。上記の説明をよく確認し、メッセージがTwilioとキャリアのポリシーを遵守していると思われる場合は、エラー30007でステータスが「Undelivered」となるMessage SIDの例を3つ以上集めて、Twilioのサポートチームにご連絡ください。Twilioはお客様のメッセージを確認し、エラーが発生したかどうかを判断し、必要に応じてコンプライアンスチームに連絡いたします。
メッセージフィルタリングについての詳しい説明は、メッセージフィルターはどう動くのかをご覧ください。