私的な会話(個人 対 個人、またはP2Pメッセージング)に多く使われるSMSメッセージに加えて、企業が発信するメッセージ(アプリケーション 対 個人メッセージング、またはA2Pメッセージング)も、顧客とのビジネスコミュニケーションに最も広く利用される手段として急激に拡大しています。一般的な用途としては、マーケティング、一括アラート、認証、通知などがあります。
目次:
- 英数字の送信者IDとは
- メリット
- 英数字の送信者IDへの対応国
- コスト
- 英数字の送信者IDの制限
- オプトイン/オプトアウトの要件
- フォーマットの要件
- 英数字の送信者IDの入手方法
- 動的英数字の送信者IDの入手方法:
- 登録済み送信者IDの入手方法:
- 登録済み送信者IDの使用:
英数字の送信者IDとは
英数字の送信者IDを使用したTwilio Programmable SMSメッセージは、対応国に向け、E.164形式のTwilio電話番号ではなく、(企業名や組織名などにより)パーソナライズした送信者IDから発信することが可能です。
次の例は、標準的な(電話)番号の代わりに英数字の送信者ID(AUTHMSG)を使用した場合の表示です。
メリット
メッセージ配信率の向上 : 多くの国で、望ましくないメッセージを抑制するために規制機関が不正なA2P SMS使用に対するフィルタリングを強化しています。送信者IDに関するすべての要求に対し、Twilioは各国の通信事業者と連携して厳しいデューデリジェンスと登録の手続きを実施しています。この手続きの完了後、さまざまな通信ロジック、規制やキャリア固有のルールに対応のうえ、利用者のA2Pメッセージを送信先に確実に届けます。
ブランド認知の向上: 英数字の送信者IDにより、受信したすべてのSMSに送信者が表示されることから、ブランドの強化につながります。
開封率の向上: スパムや詐欺メッセージが増加する中、送信者の確認のしやすさは、メッセージを開いてもらえるかどうかを決める重要な要素となります。海外の番号や不明な番号からのメッセージを開いてもらえる可能性はまずありません。英数字の送信者IDを使用したメッセージは、送信者をすぐに確認でき、正当なものであることが分かります。そのため、メッセージの開封率を最大80%高めることが可能です。
10DLC A2Pメッセージングの代替手段: スループットが高く、キャリアのフィルターにかかることも少ない英数字の送信者IDの使用により、A2Pメッセージングに伴う一般的な課題を避けやすくなります。なお、英数字の送信者IDは米国とカナダでは利用できません、ご注意ください。
- ほとんどの対応国で、すぐに送信者IDのプロビジョニングが可能です。これらの送信者IDは「動的送信者ID」と呼ばれます。
- 一部の国では事前登録が必要です。お客様の情報のほか、追加書類の提出も必要な場合があり、送信者IDを使えるまでに時間がかかります。これらの送信者IDは「登録済み送信者ID」と呼ばれます。
英数字の送信者IDへの対応国
送信者IDの最新の対応国はこちらのページ(英語)で確認できます。下図は対応国リスト(アルファベット順)の最初の部分です。対応国が表示されており、事前登録が必要な国については登録フォームへのアクセスが可能です。
右の列に、送信者IDの対応状況と、事前登録が必要かどうかが示されています。事前登録が必要な場合は、右列のリンクをクリックすると登録に必要なフォームに移動します。左列のリンクをクリックすると、SMS使用のガイドラインが表示されます
コスト
SMS対応番号を購入されたお客様は、ほとんどの国で英数字の送信者IDを追加料金不要でご利用いただけます。ただし、事前登録が必要な一部の国では、1回限りのセットアップ料金や毎月の利用料などが追加で必要になる場合があります。その場合は、該当国の送信者ID登録フォーム(英語)にその旨が示されます。
英数字の送信者IDの制限
- 送信者IDの使用はアップグレードTwilioアカウントに限られます。無料トライアルアカウントでは使用できません。
- 送信者IDは一部の国では対応していません。また、対応国でも事前登録が必要になる場合があります。
- 送信者IDの使用は一方向の発信メッセージに限られます。受信者がメッセージに直接返信することはできません。(ただし、受信者からの返信を必要とする場合には連絡先情報をメッセージに含めることができます。)
- 一般的に禁止される用途があります(例: ギャンブル、デートサイト、アダルトコンテンツ、スパム、フィッシング、その他違法コンテンツや知的財産を侵害するコンテンツ)。
- 一部の国では、その他にも禁止される用途があります。こちらのSMSガイドラインをご覧ください。
オプトイン/オプトアウトの要件
ユーザーは、メッセージを受信することを明示的にオプトインする必要があり、こちらからユーザーに最初のメッセージを送信する前に、オプトアウトの方法をお知らせする必要があります。
注記: TwilioのSMS STOPキーワードにより自動でメッセージングを停止することはできません。サポートチームやサポート電話番号への問い合わせ、別の電話番号やコードへのテキスト送信など、オプトアウトの手順を別途用意する必要があります。
フォーマットの要件
英数字の送信者IDには、次を含む最大11文字を使用できます。
- A~Zの大文字
- a~zの小文字
- 0~9の数字
- スペース
送信者IDには少なくとも1文字が必要です。特殊文字と句読点は使用できません。
注: キャリアにより、英数字送信者IDに長さの最小制限が課せられる場合があります。そのため、英数字送信者IDが変更される、あるいは一般送信者ID (unknown) に置き換えられることがあります。
英数字の送信者IDの入手方法
最初にこちらのページ(英語)で対象の国が送信者IDに対応していることを確認し、事前登録が必要かどうかを確かめてください。
動的送信者IDを取得できる場合と送信者IDの事前登録が必要な場合のどちらについても、最初にアカウント内で機能が有効化されていることを確認する必要があります。方法は次のとおりです。
- コンソールの Programmable Messaging ページにアクセスします。Access the
- Settings をクリックします。
- General SMS Settings(SMSの全般設定)ページで Alphanumeric Sender ID(英数字の送信者ID)がEnabled(有効)に設定されていることを確認します。
動的英数字の送信者IDの入手方法:
事前登録が不要の場合は、すぐに送信者IDを使用できます。
下図のように、使用する送信者IDをcURLスクリプトの4行目のFromパラメーターに追加するだけです。(例ではMyBusinessが記入されています)
curl -XPOST https://api.twilio.com/2010-04-01/Accounts/ACXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX/Messages.json \
-d "Body=Hello from my phone number" \
-d "To=+12685551234" \
-d "From=MyBusiness" \
-u 'ACXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX:your_auth_token'
詳しくは、「メッセージの送信: 英数字の送信者IDの使用(英語)」をご覧ください。
登録済み送信者IDの入手方法:
- 対象の国で事前登録が必要な場合は、送信者ID登録フォームをクリックしてフォームにアクセスし、最初に国を選びます。
- 2. 対象国の要件に加え、認可書(LOA)やユーザーインターフェイスのスクリーンショットをはじめとする必要な追加書類を確認します。
-
必要な書類があれば、ダウンロードのうえ記入しアップロードします。
- フォームの必須項目に入力のうえ送信します。
提出された書類とフォームは、Twilioの送信者ID担当チームが確認し、登録処理を行います。状況について随時メールでお知らせします。
登録済み送信者IDの使用:
Twilioの送信者ID担当チームから事前登録の完了が伝えられると、登録済み送信者IDを使用できるようになります。使用に際しては、引き続きTwilio番号をAPIリクエストの「from」パラメーターとして渡してください。Twilioが動的に送信者IDを置き換えSMSを送信します。