記事種別
製品・サービスのオペレーションに関する記事です。
想定の読者層
Twilio TaskRouterを 1) 単体で、あるいは 2) Twilio Flexの内部コンポーネントとしてご利用中のお客様、また、30日以上前の古いTaskRouterデータを取得するAPI操作を最近行われた(あるいは今後行われる)お客様を念頭においております。
ご理解いただきたい内容
TaskRouterを既にご利用中の既存Twilioアカウントにおいて、TaskRouterのデータ保持期間について2021年11月30日(米国時間)より、30日以上古いデータは保持しない運用が施行されます。2021年9月1日(米国時間)以降に開設いただいた新規Twilioアカウントでは、30日間のTaskRouterデータ保持期間の運用は既に開始されています。
この30日間のTaskRouterデータ保持期間の運用は、過去には行っておりませんでした。運用開始されているアカウント環境下では、TaskRouterのCumulative Statisticsデータ(累積のヒストリカルデータ)およびTaskRouter Eventsデータ(詳細イベントデータ)について30日以上前の古いデータを取得するAPIクエリに対して今後はHTTPエラー‘400’が返されます。
また2021年11月30日までの間、30日以上前の古いデータを取得するAPIクエリが行われた場合、Twilio Debuggerのエラーログに該当メッセージが記載されますので、運用変更の影響を受けるかどうかの判断指針としてご利用ください。
ご対処いただきたい項目
TaskRouterのデータをAPIで取得するアプリケーションについて、30日以上前の(=”古い”タイムラインの)データの存在を前提とするアプリケーションロジックを変更するよう、2021年11月30日までに対処してください。
上述のように、30日以上前のデータへは2021年11月30日以降はアクセスできなくなりますので、それまでの間の暫定的な対処としては、30日以上前のTaskRouterデータアクセスが将来的に必要になりそうな場合、今のうちにTaskRouter APIを利用し、該当データをTwilio TaskRouterのストレージから取り出し、外部のデータ格納先へ退避するようにしてください。
また本格的な対処として、30日以上前のTaskRouterデータアクセスが必要な場合、TaskRouter Event Callbacksの仕組みもご検討ください。あるいは、Twilio Event Streams(パブリックベータ)においてTaskRouterイベントへの購読 (Subscribe) を行い、Event Streamsによる外部シンクへのイベント配信も検討いただけます。
最後に、今回お知らせしました運用変更はTaskRouterデータにのみ影響するものであり、Twilio FlexのInsightsデータ(ヒストリカルレポーティングのデータ)には影響いたしませんので、ご安心ください。
参考情報
特に追加の参考情報はありません。
改訂履歴
初版: 2021/9/14 JST