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SIP Trunkに関わるトラブルシューティング

本FAQ は https://www.twilio.com/docs/sip-trunking/troubleshooting の翻訳記事です。

SIP Trunking デバッグアラート

Twilioは、お客様のSIPインフラストラクチャとの間でSIPリクエストを行う際にエラーが発生すると、デバッガーアラートレコードを記録します。これらはデバッグの目的で非常に便利です。アラートエラーコード(英語)の設定に基づいて、アラートトリガーを設定できます。SIP固有のエラーコードは32xxxシリーズです。

エキスパートサービス

Twilioエキスパートサービスには、事前にパッケージ化されたワークショップ、レビューと最適化サービス、ベストプラクティスと技術統合を支援するカスタムコンサルティングが含まれます。エキスパートサービスは、お客様が価値を生み出すまでの時間を短縮し、リスクを最小限に抑えるお手伝いをします。こちらへ
エキスパートサービスの購入をご希望の場合は、こちらをクリックしてください。

Elastic SIP Trunkingコールログ

通話ログは、通話の動作をすばやく診断できる便利なツールです。日付、発着信番号またはSIPアドレス、通話ステータスで簡単にフィルタリングして、トラブルシューティングを開始できます。利用可能な情報をカスタマイズして、通話に関連する多数のデータポイントを表示し、通話の動作をより完全に把握したり、使用ケースに不要な列を削除したりできます。これは、[フィルタ結果] オプションペインの右側にある [列の設定] ボタンをクリックすることで実行できます。より高度な操作については、同じオプションペインからCSVをダウンロードし、通話の技術的な詳細を調べてください。

  • Account Sid **
  • Api Version **
  • Call Sid
  • Called Via **
  • CNAM **
  • Cost ***
  • Date ***
  • Date Created **
  • Direction
  • Duration
  • End Time **
  • From
  • Parent Call Sid *
  • Phone Number Sid **
  • Price **
  • Price Unit **
  • Provider Sid **
  • Recording ***
  • Secure Trunking **
  • SIP Call ID *
  • Start Time **
  • Status
  • STIR Status
  • To
  • Trunk Sid *
  • Type

凡例

* - コールログに必ず含まれる

** - CSVでダウンロードしたときにのみ含まれる

*** - コールログにのみ含まれる

Elastic SIP トランク

Trunksページでは、新しいSIPトランクを作成し、作成したすべてのトランクの概要を表示できます。また、フィルタを使用して、トランクSID、トランク名、終端およびオリジネーションSIP URIに基づいてトランクを検索することもできます

よくある問題とその解決策

以下に、Elastic SIP Trunkを設定する際に遭遇する可能性のある一般的な問題をいくつかご紹介します。考えられる原因の説明とトラブルシューティングのヒントを提供します。

通話を事前にテストし、通信インフラストラクチャがTwilio Trunkで正しく設定されていることを確認できます。

-概要-

 

[1]着信通話 (PBX/SBC から PSTNへの通信) で発生する問題

[1-1]SIP リクエストに対する応答がない

<原因1>

ファイアウォールが Twilio へのアウトバウンド SIP リクエストをブロックしている。

<対処1>

弊社の IP アドレスに従ってファイアウォールのポートを開いてください。

<原因2

PBX がインターネット上の DNS サーバーにアクセスできない。

<対処2>

トランク上で指定した終了 URI をパブリック DNS サーバーにプッシュします。 この URI を解決するようにローカル DNS サーバーを構成するか、PBX からパブリック DNS サーバーへのアクセスを許可する必要があります。

<原因3>

Twilio に送信する INVITE リクエストの Request-URI に Termination URI が含まれていない。

<対処3>

リクエスト URI がトランクに設定した終了 URI を参照していない場合、SIP メッセージは悪意のあるものとみなされ、ドロップされます。 送信するリクエスト URI は、sip:<e.164 形式の電話番号>@<終了 URI> である必要があります。

 

[1-2]INVITE リクエストに対して「403 Forbidden(禁止)」応答が返される

<原因1>

トランクにある ACL にない IP アドレスから INVITE リクエストを送信している。

<対処1>

Twilioが送信する 403 応答の Via ヘッダーにある受信パラメータにて、SIP リクエストの受信元の IP アドレスを確認してください。 ACL に既に含まれているアドレスから SIP を送信できるようにローカル ルーティングを修正するか、INVITE リクエストを送信する IP アドレスを ACL に追加してください。

<原因2>

トランクにある認証情報リストのユーザー名/パスワードが間違っている。INVITE の認証ダイジェストが正しくない。

<対処2>

ユーザー名/パスワードが資格情報リスト内のものと一致することを確認してください。テストでは、資格情報リストを削除し、呼び出しが ACL のみで機能するかを確認してください。

 

ヒント: どの INVITE が 403 を取得しているかによって、原因が異なります。

(例1)最初の「ダイジェストのない」INVITE の場合、問題は ACL が一致していないことで発生している可能性があります。 

(例2)「407 認証が必要」後の Auth ダイジェストを含む INVITE の場合、資格情報が一致していないことで発生している可能性があります。

[1-3]INVITE リクエストに対して「603 Decline(拒否)」応答が返される

<原因>

Twilio アカウントがアクティブではない可能性。資金不足または利用規約または利用規約への違反によりアカウントが閉鎖または停止された可能性。

<対処>

アカウントの残高を確認し、必要に応じて資金を補充してください。

解消しない場合は、Twilio サポートにお問い合わせください。

[1-4]「400 Invalid Phone Number(無効な電話番号)」エラーで通話が失敗する

<原因>

Twilio 経由で通話を送信する場合、ダイヤルされた番号を E.164 形式で指定していない。

<対処>

ダイヤル番号が E.164 形式になるように PBX の設定を更新してください。

[1-5]「400 Invalid Caller ID' or a '400 the number is unverified(番号は未確認です)」エラーで通話が失敗する

<原因>

無料トライアル アカウントで、TO 番号と FROM 番号の両方に Twilio で検証された発信者 ID を使用していない。

<対処>

Twilio アカウントで、TO 番号と FROM 番号の両方に Twilio で検証された発信者 ID(Verified Caller ID) を使用してください。

To と From の番号は、+ 記号を含む完全な E.164 形式でフォーマットしてください。

(例1:使用できるフォーマット) +815005551212

(例2:使用できないフォーマット) 815005551212

Remote-Party-ID が INVITE に含まれている場合は、それが有効な Caller-ID にも設定されていることを確認してください。

[1-6]「415 415 Unsupported media type(サポートされていないメディアタイプ)」エラーで通話が失敗する

<原因>

SIP インフラストラクチャで、利用コーデックに G.711 μ-law (PCMU) または A-law (PCMA) がリストされていない。 

<対処>

SIP インフラストラクチャが G.711 μ-law (PCMU) または A-law (PCMA) をサポートしていることを確認してください。Twilio では現在、G.711 μ-law (PCMU) または A-law (PCMA) コーデックのみをサポートしています。

[1-7]「403 403 Invalid Caller ID(無効な発信者番号)」エラーで通話が失敗する

<原因>

Twilio 経由で通話を送信する場合、ダイヤルされた番号を E.164 形式で指定していない。

<対処>

ダイヤル番号が E.164 形式になるように PBX の設定を更新してください。

[1-8]「403 Phone number is blocked for verification(電話番号は確認のためにブロックされています)」エラーで通話が失敗する

<原因>

宛先番号は Twilio によってブロックされている。

<対処>

解消しない場合は、Twilio サポートにお問い合わせください。

[1-9]「403 403 No International Authorization' error(国際通話許可がありません)」エラーで通話が失敗する

<原因>

アカウントの音声地理的アクセス許可で有効になっていない国に電話をかけようとした。

<対処>

アカウントの地理的アクセス許可で許可される国を設定します。

[1-10]「503 ト503 Trunk CPS limit exceeded(ランク CPS 制限を超えました)」エラーで通話が失敗する

<原因>

アカウントに設定されている CPS を超えるレートでコールを生成している。

<対処>

デフォルトでは、 1 秒あたり 1 コールです。アカウントに設定されている CPS を超えるレートでコールを生成しないように運用を見直してください。(例:コールをキューに入れる速度を減らす)

試用アカウントと承認済みのビジネスプロファイルのないアカウントは 1 CPS に制限されます。 

承認されたビジネスプロファイルを持つアカウントをお持ちの場合で、CPSの変更をご希望の場合は、Twilio サポートにお問い合わせください。

[1-11]「503 503 Trunk concurrent call limit exceeded(トランク同時通話制限を超えました)」エラーで通話が失敗する

<原因>

Twilio 試用版アカウントでトランクを使用した際の上限である同時アクティブコールが 4 つを超えた。

<対処>

同時アクティブコール数を減らしてください。

あるいは、有料アカウントのアップグレードを完了させてください。

[1-12]通話は接続されるが、20 ~ 30 秒後に切断される

<原因1>

SIP 通信インフラストラクチャが、Request-URI の Twilio の 200 OK で見つかった Contact ヘッダーの IP アドレス以外の IP アドレスを使用して、誤って Twilio に ACK を送信している。

<対処1>

SIP 通信インフラストラクチャで、ACK の Request-URI で Twilio の 200 OK の Contact ヘッダーの IP アドレスを使用し、同じ 200 OK の Record-Route ヘッダーの IP アドレスに ACK を送信するようご対応ください。SIP 通信インフラストラクチャが誤って Twilio に ACK を送信している場合、Twilio は ACK を処理できなくなり、トランザクションは 30 秒後にタイムアウトし、Twilio 側から通話の両側に送信される BYE を介して通話が切断されます。

<原因2>

SIP 通信インフラストラクチャが、返される ACK の URI およびヘッダー内の Twilio プライベート IP アドレスを、独自のパブリック IP アドレスに誤って調整/置換している。

<対処2>

SIP 通信インフラストラクチャで、Twilio 独自の IP アドレスを決して置き換えないようご対応ください。

[2]発信通話 (PSTN から PBX/SBC への通信) で発生する問題

[2-1]音声がなくなり、20 ~ 30 秒後に通話が切断される

<原因>

特定のプライベート IP 範囲のグローバル置換が原因である可能性。

<対処>

SIP インフラストラクチャは、Twilio からの INVITE に応答するときに、Via ヘッダーの IP アドレスを変更しないでください。

SIP インフラストラクチャが、スタックされた Via ヘッダー内の Twilio 固有のプライベート IP アドレスを、200 OK 内の別の IP アドレスに置き換えていると、200 OK が Twilio のインフラストラクチャ内でドロップされ、ACK が送信されなくなり、インフラストラクチャで通話が終了します。

[2-2]通話は接続されるが、20 ~ 30 秒後に切断される

<原因>

SIP インフラストラクチャが、プライベート IP アドレスを含む Contact ヘッダーを持つ 200 OK を返している。

<対処>

SIP インフラストラクチャでは、Twilio からの INVITE に応答するときに、Contact ヘッダーでパブリックにルーティング可能な IP アドレスを使用していることを確認してください。

Twilio は Contact ヘッダーの IP アドレスに ACK を送り返す必要があるため、ACK はそのプライベート IP アドレスに送信されます。 プライベート IP アドレスは公的にルーティングできないため、ACK が SIP インフラストラクチャに到達することはなく、コールはその側でタイムアウトになり、切断されます。

[2-3]通話が「401 Unauthorized(認証が必要)」エラーで PBX によって拒否される、または、PBX まで到達しているのに応答がなくタイムアウトする

<原因>

PBX には、ピアとして構成された Twilio SIP トランキング IP アドレスがありません。

<対処>

Twilio SIP トランキング シグナリング IP アドレスが信頼できるピアになるよう、PBX の構成を更新してください。

[2-4]通話が「407 407 Proxy Authentication Required(プロキシ認証が必要です」エラーで PBX によって拒否される

<原因>

PBX には、ピアとして構成された Twilio SIP トランキング IP アドレスがありません。

<対処>

Twilio SIP トランキング シグナリング IP アドレスが信頼できるピアになるよう、PBX の構成を更新してください。

[2-5]通話は PBX まで到達しているのに、応答がなくタイムアウトする

<原因>

PBX には、ピアとして構成された Twilio SIP トランキング IP アドレスがありません。

<対処>

Twilio SIP トランキング シグナリング IP アドレスが信頼できるピアになるよう、PBX の構成を更新してください。

[2-6]INVITE が PBX に到達しているのに、応答がなくタイムアウトし、INVITE が PBX ログに表示されない

<原因>

PBX には、ピアとして構成された Twilio SIP トランキング IP アドレスがありません。

<対処>

Twilio SIP トランキング シグナリング IP アドレスが信頼できるピアになるよう、PBX の構成を更新してください。

[2-7]「408 Request Timeout' error or '504 Request Timeout(リクエスト タイムアウト)」エラーまたは「504 504 Request Timeout(リクエスト タイムアウト)」エラーで通話が失敗する

<原因>

SIP インフラストラクチャからTwilio に応答が届いていない。

<対処>

トランクの発信設定用に構成した SIP URI が正しいことを確認してください。

ファイアウォールをチェックして、Twilio の IP アドレスとポートが許可されていることを確認してください。

PBX をチェックして、Twilio の IP アドレスとポートが許可されていることを確認してください。

[2-8]「422 Session Timer Too Small(セッション タイマーが小さすぎます)」エラーで通話が失敗する

<原因>

お客様の PBX は、INVITE の値よりも大きい Session-Expires 値で設定されている。

<対処>

PBX Session-Expires 値を通常のデフォルトの 1800 または 3600 などの適切な値に下げてください。

[2-9]通話がPBX まで到達せず、Twilio 通話ログにも表示されない

<原因>

Twilio SIP トランクの発信元 SIP URI が構成されていないか、解決されない「不正な」 SIP URI が構成されていない。

<対処>

ルーティング可能な有効な SIP URI が発信用に設定されていることを確認してください。

[2-10]「415 Unsupported media type(サポートされていないメディアタイプ)」エラーで通話が失敗する

<原因>

SIP インフラストラクチャで、利用コーデックに G.711 μ-law (PCMU) または A-law (PCMA) がリストされていない。 

<対処>

SIP インフラストラクチャが G.711 μ-law (PCMU) または A-law (PCMA) をサポートしていることを確認してください。Twilio では現在、G.711 μ-law (PCMU) または A-law (PCMA) コーデックのみをサポートしています。

[3]その他音声の問題

[3-1]PSTN にいる相手には PBX 上の相手の声が聞こえるが、その逆は聞こえない(片通話)

<原因1>

PBX は、Twilio に送信する SDP に LAN IP アドレスを入力している。

<対処1>

PBX の構成を更新して、WAN IP アドレスを SDP に設定してください。

<原因2>

ファイアウォールが Twilio からの RTP パケットをブロックしている。

<対処2>

IP アドレスに従って Twilio IP/ポートからの RTP を許可/通過するようにファイアウォールを更新してください。

[3-2]PBX の相手には PSTN 側の相手の通話が聞こえるが、その逆は聞こえない(片通話)

<原因1>

ファイアウォールが PBX から Twilio への RTP パケットをブロックしている。

<対処1>

ファイアウォールを更新して、PBX IP アドレスとポートからの RTP を許可/通過させてください。

<原因2>

インターネット プロバイダーが PBX から Twilio への RTP パケットをブロックしている。

<対処2>

インターネット プロバイダーに問い合わせて、PBX の IP アドレスとポートからの RTP を許可/通過させるよう依頼してください。

<原因3>

RTP パケットの TTL(Time To Live)が、Twilio のインフラストラクチャを通過するには低すぎる値 (10 以下) に下がるルートをたどっています。

<対処3>

データパケットが長いルートを経由していないかを確認し、ネットワークの設定の確認、ルーティングの見直しを実施してください。



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